学問の神様・文化芸能の神様として知られている京都【北野天満宮】で開催される「梅花祭」が今年も開催されます。
北野天満宮は京都でも有名な梅の名所です。
約2万坪もの広大な敷地の境内に50種類約1500本もの梅の木が植えられていて、見頃の時期には多くの参拝者が訪れます。
【梅花祭】は毎年、北野天満宮の御祭神である菅原道真の命日2月25日に行われ、約900年もの歴史がある神事です。
連休中のお出かけに京都の歴史あるイベントにお出かけされてみてはいかがでしょう。
京都北野天満宮の【梅花祭2024】は2024年(令和6年)2月25日(日曜日)の午前10時から開催されます。
【梅花祭】は、約900年も前から続く、北野天満宮の御祭神である菅原道真の命日供養のための神事で、御神前に梅花を添えた、※御神饌や御供物が供えられます。
※御神饌(しんせん)とは・・・御饌(みけ)ともいわれます。神様や神棚にお供えする供物(稲・酒・水・塩など)のことです。
また、【梅花祭2024】開催当日は、野点大茶湯も同時に開催され、上七軒の芸舞子さんのお手前で頂けるお茶をたのしむことができます。
野点大茶湯の野点拝服券は1月25日より文道会館で領布されています。
料金は3000円(宝物殿拝観と御供物付き)
京都の梅の名所として知られている北野天満宮では【梅花祭】の時期が近づく2月初旬から3月中旬まで梅苑が一般公開されます。
この梅苑には50種類約1500本の梅の木が植えられていて、白梅・紅梅・一重・八重など色とりどりの梅を観賞することができます。
新設された展望台に上ると、梅苑を360度見渡すことができ、その光景は圧巻です。
梅苑公開期間中は茶屋が開かれ、お茶とお菓子を頂きながら、ゆっくりと梅の花を楽しむことができますよ。
北野天満宮の梅苑「花の庭」の見どころは、なんといっても御本殿前の梅の木「飛梅(とびうめ)」です。
「飛梅」は、菅原道真が自邸の紅梅殿で大切に育てていた梅で北野天満宮の建立以来、接木して代々受け継がれています。
開苑時間は午前9時から午後4時
最終受付終了時間は午後3時40分です。
入苑料は、大人1200円(中学生以上) 小人600円(小学生)
2024年(令和6年)2月23日(金曜日・祝日)から2024年(令和6年)3月17日(日曜日)までの毎週金曜日・土曜日・日曜日に限り梅苑「花の庭」で夜間ライトアップが行われます。
日没より点灯開始され、閉苑時間は午後8時です。
最終受付終了時間は午後7時40分です。
【梅花祭2024】が行われる京都北野天満宮の歴史について、簡単にお勉強してみましょう。
北野天満宮が建立されることとなった経緯についてのお話し。
北野天満宮の御祭神である菅原道真は、代々学者の家系に生まれ、道真自身も大変秀才でした。
勉強熱心で学者・政治家として成功し、最終的には「右大臣」にまで登り詰めた人物です。
しかしその優秀さが、貴族の妬みの対象となってしまい、無実の罪を着せられ太宰府に流され不遇の死を遂げることとなりました。
道真の死後、宮中に落雷があったり、日照りにより農作物が育たず多くの被害がでたり、、と不吉な事が続いたため、道真は怨霊になったのだと信じられるようになりました。
道真の怨霊を鎮めるために作られたのが「北野天満宮」です。
時代の流れとともに、道真の生前の人となりが伝えられ、「学問の神様」として信仰されるようになりました。
また道真は、漢文学にも詳しく和歌にも精通していたことから、「文化芸能の神様」ともいわれ信仰されています。
京都北野天満宮が梅の名所となったのは、御祭神である菅原道真が梅好きだったことが始まりです。
いわれなき罪を課せられ太宰府に送られることとなった際、自邸で大切に育てていた梅の木に別れの和歌を詠んでいます。
東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花
あるじなしとして 春を忘るな
訳
東から春の風が吹いたら、梅の花の香りを私の元へ送っておくれ
梅の花よ、主の私がいなくなっても春をわすれてはならないぞ
この優しい歌から道真が、どれだけ梅の木に愛情を注いでいたかがうかがえますね。
北野天満宮に多くの梅の木が植えられたのは、梅を愛する道真への最大の供養だったのです。
所在地:〒602-8386 京都市上京区馬喰町
地図はこちら↓
電話:075-461-0005
駐車場:有 毎月25日は縁日のため駐車場の利用はできませんのでご注意ください。
北野天満宮公式ホームページはこちら
JR:「円町駅」下車 京都市バス203系 乗車時間約10分でバス停「北野天満宮前」着
阪急電車:「西院駅」下車 京都市バス203系または京都市バス55系 乗車時間約20分でバス停「北野天満宮前」着
「大宮駅」下車 京都市バス203系または京都市バス55系 乗車時間約20分でバス停「北野天満宮前」着
京阪電車:「出町柳駅」下車 京都市バス203系 乗車時間約20分でバス停「北野天満宮前」着
地下鉄烏丸線:「今出川駅」下車 京都市バス203系または京都市バス51系 乗車時間約15分でバス停「北野天満宮前」着
地下鉄東西線:「地下鉄二条駅」下車 京都市バス55系 乗車時間約15分でバス停「北野天満宮前」着
京福電鉄:「北野白梅町駅」下車 徒歩5分
今回は、京都の梅の名所である北野天満宮の【梅花祭2024】についてご紹介させていただきました。
北野天満宮の御祭神である菅原道真が生前愛した梅の木「飛梅」をはじめとして、50種類約1500本もの梅の木を観賞することができます。
約900年もの歴史がある【梅花祭】で、美しく咲く梅の花と香りを楽しまれてみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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