酷暑といわれた夏の暑さもようやく落ち着き、秋の気配を感じるようになりましたね。
秋は紅葉が見頃の時期を迎えることもあり、紅葉の名所が多くある京都へ観光の予定を立てている方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな秋の京都観光にぴったりの場所、京都市北区の【大徳寺】をご紹介させていただきます。
2024年(令和6年)9月20日(金)から、3年ぶりとなる「大徳寺・秋の特別公開」も始まっていますので、そちらの情報も合わせてお伝えしたいと思います。
どうぞ、最後までご覧ください!
京都のおすすめ観光地である【大徳寺】は、臨済宗大徳寺派の大本山寺院です。
鎌倉時代末期の、1315年(正和4年)に大燈国師宗峰妙超(しゅうほうみょうちょう)禅師が開創しました。
室町時代には、応仁の乱で荒廃しましたが、「一休さん」でお馴染みの一休和尚の尽力で復興。
その後、桃山時代になると、豊臣秀吉が織田信長の葬儀を営み、信長の菩提を弔うために「総見院」を建立し、寺領への寄進も行いました、これを機に戦国武将の塔頭が次々と建立されました。
現在【大徳寺】には、7つの建物が完備されている「七堂伽藍(しちどうがらん)」をはじめ、20か寺を超える塔頭寺院が立ち並んでいます。
【大徳寺】には多くの国宝や重要文化財があり、【大徳寺】の境内は、2016年(平成28年)9月8日に、国指定史跡に指定されました。
多くの国宝や重要文化財をもつ【大徳寺】は見どころ満載の寺院です。
今回は、【大徳寺】を訪れた際に、是非、見ていただきたい見所をいくつかご紹介します。
重要文化財である【大徳寺】の「勅使門」は、前後唐破風(からはふ)・左右切妻(きりづま)・屋根檜皮葺(ひわだぶき)の四脚門です。
唐破風は、丸みをつけて造形された屋根などのことをさします。
切妻は、一般的な三角屋根のこと。
檜皮葺は、ヒノキの樹皮を成形した材料で屋根をおおう、日本古来の伝統的な工法のことです。
【大徳寺】の「山門」は重要文化財で、応仁の乱の後に、一休禅師の参徒連歌師・宗長が1階部分を寄進、その後、千利休が2階部分を寄進して「金毛閣」と名付けました。
この時に、2階に千利休の立像を置いたことが豊臣秀吉の逆鱗にふれ、千利休に自害が命じられた話は有名ですね。
【大徳寺】の「仏殿」も重要文化財に指定されています。
応仁の乱で焼失し、現在の「仏殿」は1665年(寛文5年)に、京都の大富豪であった那波常有(なわじょうゆう)によって再建されたものです。
こちらの「法堂」は、1636年(寛永13年)に再建されたものです。
再建者は、小田原城主・稲葉丹後守正勝(いなばまさかつ)・正則(まさのり)です。
稲葉正勝は、徳川3大将軍家光の乳母で、江戸城大奥総取締の春日局(かすがのつぼね)の息子です。
「法堂」の天井には天才絵師といわれた狩野探幽(かのうたんゆう)が手掛けた「龍図」が描かれています。
国宝に指定されている【大徳寺】の「唐門」は、豊臣秀吉が京都に造営した聚楽第(じゅらくだい)の遺構と伝えられています。
現在は、方丈前庭にありますが、明治時代の中頃までは、勅使門の西にあったそうです。
【大徳寺】の「唐門」は、日が暮れるのも忘れて見とれてしまうほど、美しく立派な門という意味で、「日暮の門(ひぐらしのもん)」といわれています。
【大徳寺】の塔頭寺院の1つである「真珠庵」が3年ぶりに一般公開されます。
「真珠庵」は、一休さんの愛称で知られる、一休宗純を祀るために、没後から10年ほど後に建立された塔頭寺院です。
「真珠庵」の境内には、紫式部が産湯として使ったと伝わる井戸が現存しています。
1000年以上前経った現在でも、枯れることなく水が湧き出ている井戸は、京都には4つしかなく、京都山科にある「小野小町の化粧井戸」・京都御所の東側にある梨木神社の「梨井」・京都北区の今宮神社参道にある、あぶり餅屋一文字屋和輔(いちもんじやわすけ)の「一和の井戸」と「真珠庵」の「紫式部産湯の井戸」なんです。
遺構として大変貴重な井戸ですので、「真珠庵」に行かれた際は是非、ご覧になってください。
さて、そんな【大徳寺】の塔頭寺院「真珠庵」の秋の特別公開2024では、なんと初公開となる寺宝があるのです!
17世紀の作品である「源氏物語図屛風」を見ることができます。
開催場所:【大徳寺】塔頭寺院「真珠庵」
所在地:〒603-8231 京都北区紫野大徳寺町83-1
地図はこちら↓
開催期間:2024年(令和6年)9月20日(金曜日)~12月8日(日曜日)まで
開催時間:10:00~15:30
拝観休止日:10月21日(月曜日)・11月24日(日曜日)・11月25日(月曜日)・11月26日(火曜日)は法務の都合で拝観することができません。またこの日程以外にも拝観休止日がふえることもあるので、お出かけになる際は、事前にホームページなどでご確認ください。
拝観料金:大人2000円・中高生1000円・小学生以下500円(保護者の同伴が必要)
お問い合わせ先:京都春秋・
075-231-7015所在地:〒603-8231 京都市北区紫野大徳寺町53
地図はこちら↓
拝観時間:9:00~16:30
参拝料:境内は無料 その他の参拝可能な塔頭寺院は有料です。詳しくは【大徳寺】へお問い合わせください。
TEL:075-491-0019
【大徳寺】公式ホームページはこちら
【大徳寺】には総門の目の前に有料駐車場が併設されています。
料金:最初の2時間/500円 以降30分毎/100円
京都市営バス 12・101・205・206系統「大徳寺前」下車徒歩すぐ
いかがだったでしょうか。
今回は、京都北区にある【大徳寺】の塔頭寺院「真珠庵」の秋の特別公開についてお伝えしました。
3年ぶりとなる「真珠庵」の一般公開では、初公開となる寺宝「源氏物語図屏風」を見ることができます。
過ごしやすくなった秋のお出かけに【大徳寺】に行かれてみてはいかがでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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