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新年に向けて今年最後のイベントは【京都・除夜の鐘】で決まり‼

2024年(令和6年)も残すところあと数日となりました。

京都の多くの寺院では大晦日に向けて【除夜の鐘】から初詣に向けての準備が進められています。

この1年の良かった事も悪かった事も、すっきりとさせて清らかな気持ちで新しい年を迎えたいものですね。

そこで今回は、京都で【除夜の鐘】の鐘撞を体験できる寺院をいくつかご紹介させていただきます。

大晦日は【除夜の鐘】で心身を浄化させて、新たな1年の始まりを迎えてみてはいかがでしょうか。

是非、最後までご覧ください。

【除夜の鐘】とは?

【除夜の鐘】とは、12月31日の大晦日の深夜0時を挟む時間帯に寺院で撞かれる梵鐘(ぼんしょう)のことで、一般的には108回撞かれます。

【除夜の鐘】の「除夜」とは大晦日の別名で、「除日の夜」が略されて「除夜」といわれるようになりました。

「除」という字には、古いものを捨てて新しいものを迎えるという意味があり、「除日」は旧年に起った様々な出来事を除き去り、清らかな気持ちで新しい年を迎えるという意味がある日です。

【除夜の鐘】の歴史

【除夜の鐘】は元々は、中国の宋代の禅宗寺院の習慣で、年の変わり目に鬼門(北東方向)からの邪気払いのために行われていました。

梵鐘を撞く習慣は、鎌倉時代に日本の禅寺にも広まったのですが、当時は大晦日ではなく毎日、朝・夕の2回梵鐘を撞くというものでした。

室町時代になり、大晦日から元旦の年変わり目に撞かれるようになり、大晦日の鐘=【除夜の鐘】として世間に広まっていきました。

【除夜の鐘】はなぜ108回なの?

【除夜の鐘】といえば、108回撞くものとして知られていますが、なぜ108回なのかご存知でしょうか?

実は、この108回という数に関しては諸説あり、はっきりとした事は不明なんです。

今回は、諸説ある中でも、より一般的に知られている説をいくつかご紹介したいと思います。

【除夜の鐘】が108回撞かれる理由①「人間の煩悩(ぼんのう)の数」説

煩悩とは、「心身を悩ませ煩わせる心のはたらき」という意味の仏法用語で、人間には108個の煩悩があるといわれています。

眼(げん)・耳(に)・鼻(び)・舌(ぜつ)・身(しん)・意(い)の六根(ろっこん)に、それぞれ好(こう)・悪(あく)・平(へい)の3つの状態が配当されます。

六根×3つの状態18種類の煩悩

この18種類の煩悩にもそれぞれ、けがれがなく清らかな状態である、浄(じょう)とけがれ、汚染されている状態である、染(せん)2種類の煩悩があります。

18種類の煩悩×2種類の煩悩36種類の煩悩

そして36種類の煩悩には前世・今世・来世3世が配当されます。

36種類の煩悩×3世108の煩悩となり、人間の煩悩の数は108個とされています。

108個の煩悩がもたらした旧年の様々な出来事を浄化させて、清らかな新年を迎えるために【除夜の鐘】は108回撞かれるようになったということです。

【除夜の鐘】が108回撞かれる理由②「四苦八苦(しくはっく)」説

四苦八苦といえば、四字熟語としてご存知の方が多いと思いますが、元々は「大変な苦しみ」という意味の仏教用語です。

四苦八苦の「四苦」は、生・死・老・病の4つ苦しみのことをいいます。

この4つの苦しみに、

愛別離苦(あいべつりく)・・・愛する者との生き別れ、死に別れる苦しみ

怨憎会苦(おんぞうえく)・・・怨み、憎しんでいる者に会う苦しみ

求不得苦(ぐふとくく)・・・求めるものが、思うように得られない苦しみ

五蘊盛苦(ごうんしゅく・ごうんじょうく)・・・五蘊(人間の肉体と精神)が思うがままにならない苦しみ

これら4つの苦しが加わったものが「八苦」です。

四苦八苦=四九八九となり、四×九=36八×九=72をたした数が、【除夜の鐘】を撞く回数の108となります。

【除夜の鐘】が108回撞かれる理由③「1年(暦)を表している」説

1年は1月から12月で12の月に分けられます。

この12月をさらに細かく分けると、立春、夏至、秋分、冬至など24の「二十四節気(にじゅうしせつき)」に分けられます。

この二十四節気をさらに細かく3つに分け、1年を72に分けたものを、「七十二候(しちじゅうにこう)」といいます。

12月の12+二十四節気の24+七十二候の72=108となり、【除夜の鐘】は108回撞かれるようになったのではないかと考えられています。

2024年京都で【除夜の鐘】が体験できる寺院

1年間の罪や煩悩を取り除き、清らかな心で新年を迎えられるように…と思いを込めて撞かれる【除夜の鐘】、寺院によっては一般の人は見学のみで鐘を撞くことができないところもありますが、一般参加OKの寺院もあります。

実際に【除夜の鐘】を撞くことができる寺院を、いくつかご紹介させていただきます。

  • 勝林院(左京区)・・・12月31日の23時45分開始、人数制限なし
  • 高台寺(東山区)・・・12月31日の23時45分開始、22時から108枚整理券が配布されます。
  • 毘沙門堂(山科区)・・・12月31日の23時45分開始、人数制限なし
  • 法然院(左京区)・・・12月31日の23時30分開始、人数制限なし
  • 清水寺(東山区)・・・12月31日の23時30分開始、整理券を持っている人2人で1回撞けます。整理券は12月25日(水曜日)の9時から1人1枚のみの配布
  • 常寂光寺(右京区)・・・12月31日の23時45分開始、22時30分から108組分の整理券配布

※上記記載の情報は予定ですので、12月31日に【除夜の鐘】を体験希望の方は、事前に各寺院のホームページなどで日時などの変更がないかをご確認されてからお出かけください。

【京都・除夜の鐘】のまとめ

今年1年の煩悩や苦しみ取り除き、すっきりとした気持ちで新しい年を迎えるために行われる【除夜の鐘】についてご紹介させていただきました。

京都の多くの寺院では、一般の方でも【除夜の鐘】の鐘撞きを体験することができます。

大晦日の夜は【除夜の鐘】に参加して、心身共にリフレッシュして新年を迎えてみるのも良いですね。

京都の冬はとにかく寒いので、参加される際は、防寒対策をしっかりして、暖かくしてお出かけになってくださいね!

最後までご覧いただきありがとうございました‼

NONさん

京・都らいふぉ~すサイト運営者のNONさんと申します。 数あるブログサイトの中から当サイトにお越しいただきありがとうございます。 京都生まれ京都育ちのNONさんが、京都の観光地やイベント、お薦めの飲食店などなど京都の情報をたくさんお伝えします。