秋になると多くの神社で、五穀豊穣を感謝する祭典が行われます。
京都の各地でも、五穀豊穣に感謝する新嘗祭(にいなめさい)や【火焚祭(ひたきさい)】が行われます。
今回は、京都伏見稲荷大社【火焚祭】についてご紹介させていただきます。
五穀の豊穣をはじめ万物を育ててくださった稲荷大神の御神恩に感謝する祭典で、当日は、全国から奉納された約10万本の「火焚串」が焚かれます。
3基の火床で「火焚串」を焚く京都伏見稲荷大社の【火焚祭】は全国一の規模で、迫力満点の祭典です。
ちらほらと紅葉も進んでいますので、是非、11月のお出かけは京都伏見稲荷大社の【火焚祭】へ!
どうぞ、最後までご覧ください。
日本では古くから全国各地で「火」を使った、行事や祭りが行われています。
京都では、お盆に行われる「五山の送り火」が有名ですね。
昔から「火」を焚くという行為には、神様や故人の魂の送迎の意味や、「火」によって身を清め厄除けになると、信じられてきました。
毎年11月になると京都の各地で【火焚祭】が行われます。
現代の11月は旧暦でいうと、ちょうど冬至の時期にあたります。
1年でもっとも日が短くなる冬至、昔の人々は太陽の力が弱まっているから、日が昇るのが遅く、早く日が暮れると考えたのでしょうか、「火」を焚くことで、太陽の力の復活を祈願し、同時に自身の身を清めて厄除けになるようにと願っていたのです。
現在は、神社で行われることがほとんどですが、かつては、各家庭や町内、特に「火」を使う商売店(飲食店・風呂屋・鍛冶屋など)「火焚」を行っていたそうです。
毎年11月に、京都伏見稲荷大社で行われる【火焚祭】は、先述の太陽の復活という意味よりは、五穀豊穣のために、太陽を含める万物を作り育ててくださった神様、稲荷大神の御神恩に感謝する祭典とされています。
本殿で祭典が行われ、神苑祭場で全国の崇敬者から奉納された約10万本の「火焚串」が3基の火床で焚かれます。
宮司以下神職をはじめ参列者一同が、神道の祭祀に用いられる祝詞「大祓詞(おおはらえのことば)」を奉唱して、罪障消滅、萬福招来を祈ります。
夕刻になると、かつて朝廷からの奉納が慣習となっていた音楽奉納「御神楽(みかぐら)」が行われます。
かがり火の薄明りの中で、本歌・末歌・和琴・笛・篳篥(ひちりき)が奏でられ、「早韓神(はやからかみ)」が歌われ、「人情舞(にんじょうまい)」が舞われます。
開催日:2024年(令和6年)11月8日(金曜日)
開催時間:【火焚祭】13:00~ 「御神楽」18:00~
京都伏見稲荷大社 所在地:〒612-0882 京都市伏見区深草薮之内町68
地図はこちら↓
TEL:075-641-7331
「京都伏見稲荷大社」の公式ホームページはこちら
「京都伏見稲荷大社」駐車場:有 ※毎年12月30日から1月5日は閉鎖となるため使用できません。
「京都伏見稲荷大社」へのアクセス:JR奈良線「稲荷駅」下車徒歩すぐ
京阪本線「伏見稲荷駅」下車徒歩5分
京都市バス:南5系統「稲荷大社前」下車徒歩7分
京都伏見稲荷大社は、京都市伏見区にある神社で、全国約30.000社ある稲荷神社の総本宮です。
国内のみならず、全世界から参拝者が訪れる伏見稲荷大社、年間参拝者数は1000万人以上。
1月の初詣の参拝者数だけでも250万人以上という、京都で最も人気のある観光地といっても過言ではありません。
京都伏見稲荷大社の歴史や祭礼・行事に関しては、こちら↓をご覧ください。
今回は、2024年11月8日(金曜日)に、京都伏見稲荷大社で行われる【火焚祭】についてご紹介させていただきました。
万物を育ててくださった稲荷大神の御神恩に感謝する祭典で、約10万本の「火焚串」が焚きあげられます。
夕刻には、「御神楽」といわれる音楽奉納も行われます。
また、11月23日(土曜日)には、新嘗祭も行われる予定です。
例年よりはゆっくりですが、少しずつ紅葉も進んでいますので、秋のお出かけに京都伏見稲荷大社へ行かれてみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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