秋の京都観光のお目当てといえば、やはり「紅葉」ですね。
京都にはたくさんの紅葉の名所があり、真っ赤な紅葉に彩られたお寺や神社は、それはそれは美しく、秋の京都でしか見ることができない絶景です。
そんな京都の紅葉の名所については、近々お伝えさせていただく予定です。
今回はですね、こちらも秋にしか見ることができない【六波羅蜜寺】の秋季特別展2024についてご紹介させていただきます。
2024年(令和6年)は、12年に1度しか拝観することができない【六波羅蜜寺】の御本尊、十一面観音像が御開帳となります。
どうぞ、最後までご覧ください。
【六波羅蜜寺】の歴史・見どころ
【六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)】は京都の東山区にあります。
【六波羅蜜寺】の創建は定かではないのですが、平安時代の歴史書「扶桑略記(ふそうりゃくき)」によると、951年(天暦5年)に空也上人(くうやしょうにん)が建立したとされています。
建立当時は「西光寺」と称していたそうです。
977年(貞元2年)に、現在の名称【六波羅蜜寺】に改称されました。
【六波羅蜜寺】の境内には、「銭洗い弁財天」が祀られていて金運・財運の御利益があるといわれています。
2022年(令和4年)5月に公開された【六波羅蜜寺】の令和館では、【六波羅蜜寺】の宝物が収蔵・展示されていて、開山の空也上人立像、平安期の薬師如来坐像など、重要文化財14体を含む17体の御像を拝観することができます。
【六波羅蜜寺】の開山「空也上人(くうやしょうにん)」とは
空也上人(くうやしょうにん)は平安時代中期の僧で、阿弥陀聖(あみだひじり)・市聖(いちのひじり)・市上人(いちのしょうにん)とも呼ばれています。
出生に関しては明らかになっていないことが多いのですが、残された資料から903年(延喜3年)頃に生まれ、第60代後醍醐天皇の皇子だったのではないかと考えられています。
「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と口で称える、称名念仏(口称念)を日本で初めて実践した人物で、浄土教・念仏信仰の先駆け者として伝えられています。
京都に疫病が流行した時に、空也上人が疫病退散を願って始めたとされる「空也踊躍念仏」は字のごとく、踊りながら念仏を称えるというものです。
「空也踊躍念仏」は国の重要無形文化財に指定されていて、現在も毎年12月に【六波羅蜜寺】で行われています。
【六波羅蜜寺】にある木像空也上人立像は、空也上人の口から6体の阿弥陀如来が出ているという、珍しい像です。
これは、空也上人が「南無阿弥陀仏」と称えると、空也上人の声が阿弥陀如来の姿に変わったという伝承を表現しているからです。
【六波羅蜜寺】秋季特別展2024について
開催期間:2024年(令和6年)11月3日(日曜日)~12月5日(木曜日)
拝観時間:午前9時~午後4時15分(最終受付時間午後4時)
拝観時間は変更となる場合がありますので、お出かけの際は事前に公式ホームページなどでご確認ください。
今年(2024年(令和6年))は、12年に1度辰年の年にだけ御開帳となる、開山空也上人の自作と伝わる御本尊「十一面観音像」を拝観することができます。
さらに【六波羅蜜寺】の秋季特別展2024では、11月3日(日曜日)・4日(月曜日)・5日(火曜日)の3日間、午前9時から先詣の500名に飛龍・淵龍護符(えんりゅうごふ)が配布されます。
この護符が配布されるのは60年に1度ということですので、これは見逃せませんね!
11月6日(水曜日)以降は冥加料1000円で護符をいただくごとができます。
【六波羅蜜寺】の秋季特別展2024にお出かけになる前の豆知識!
観音様は、相手に応じて33の姿に変化して人々を救うとされていて、その「33」という数に合わせて、秋季特別展の開催期間は11月3日(日曜日)~12月5日(火曜日)の33日間とされています。
【六波羅蜜寺】基本情報
所在地:〒603‐0813 京都市東山区松原大和大路東入2丁目轆轤町81番地の1
地図はこちら↓
拝観時間:午前9時~午後4時15分(最終受付時間午後4時)
TEL:075‐561‐6980
【六波羅蜜寺】公式ホームページはこちら
【六波羅蜜寺】拝観料
大人/600円
大学・高校・中学生/500円
小学生/400円
30名以上の団体は50円割引されます。
【六波羅蜜寺】駐車場
専用駐車場があります。(5台分)
【六波羅蜜寺】へのアクセス
京都市バス:206系統「清水道」下車徒歩7分
京阪本線:「清水五条駅」下車徒歩7分
阪急京都線:「河原町駅」下車徒歩15分
【六波羅蜜寺】まとめ
秋に行きたい京都の観光地【六波羅蜜寺】秋季特別展2024についてご紹介させていただきました。
今年2024年(令和6年)は12年に1度だけ拝観することができる、【六波羅蜜寺】の御本尊「十一面観音像」が御開帳となる年です。
【六波羅蜜寺】の令和館には、重要文化財に指定されている御像がたくさんありますので、この機会に是非、拝観されてみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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