年間参拝者数400万人越え!京都の人気観光地【清水寺】の魅力

清水の舞台でお馴染み、京都【清水寺】は京都の数ある観光地の中でも、特に人気のある観光スポットです。

【清水寺】には、延命長寿・恋愛成就・学業成就の御利益があるといわれています。

東山区に位置する【清水寺】の周辺には、高台寺や八坂神社、円山公園もあり、一年中、国内外からの観光客や修学旅行生で賑わっています。

コロナ渦で一時は観光客が激減していましたが、最近は観光客も戻り、以前の賑わいを取り戻しています。

今回は、京都の代名詞といっても過言ではない、京都の人気観光地【清水寺】についてご紹介させていただきます。

ぜひ、最後までご覧ください。

目次

【清水寺】ってどんなとこ?

【清水寺】は法相宗の大本山で、正式名称は「音羽山清水寺」といいます。

開創は奈良時代の終わり、778年(宝亀9年)と伝えられています。

音羽山の音羽の滝に流れる清らかな水が流れる寺であることから、【清水寺】といわれるようになりました。

音羽の滝から流れる清らか水には、延命長寿・恋愛成就・学業成就の御利益があるとされていて、この御利益にあやかろうと多くの参拝者が訪れます。

【清水寺】の歴史

京都の人気観光地である【清水寺】の歴史についてご紹介しましょう。

【清水寺】の開創は約1250年前の奈良時代に遡ります。

778年(宝亀9年)、奈良県の興福寺の僧呂だった「賢心(けんしん)」が夢に出てきたお告げに従い、京都の音羽山の山中で修行を始めました。

その山中で賢心は、仙人の「行叡居士(ぎょうえいこじ)」と出会います。

行叡居士は、神霊が宿るとされる霊木を賢心に授け、この霊木で先手観音の像を作り、この地に祀るようにと言い残して音羽山の山中から去って行きました。

行叡居士は観音の化身だと悟った賢心は、言われた通りに先手観音を作り行叡居士の旧庵に祀りました。

これが【清水寺】の始まりです。

それから2年後の780年(宝亀11年)、賢心は、鹿猟をするため音羽山を訪れていた「坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)」に出会います。

田村麻呂は、妻の病気に鹿の生き血が効くと知り、鹿の生き血を求め鹿猟をしていました。

しかし、そんな田村麻呂に賢心は、殺生はしてはならないと説き、その教えに感銘を受けた田村麻呂は、自邸を本堂として寄進したと伝えられています。

【清水寺】にはこのような歴史があるため、元祖→行叡居士 開山→延鎮(えんちん) 本願→田村麻呂と定めています。

そうなんです!この修業僧の賢心こそが、後の延鎮なのです。

【清水寺】の見どころ

京都の人気観光地【清水寺】はユネスコ世界文化遺産に登録されていて、国宝や重要文化財に指定されている建造物や美術工芸品が多数あります。

そんな見どころ満載の【清水寺】の中からいくつかおすすめのスポットをご紹介します。

【清水寺】といえば清水の舞台

【清水寺】のおすすめスポットといえば、やっぱり「清水の舞台」ですよね。

ドラマのロケ地になったり、アニメ映画の舞台にもなっていて、「清水の舞台」を見るために【清水寺】を訪れるという方も多いのではないでしょうか。

国宝である本堂から張り出して作られた「清水の舞台」は、高さは13メートル、舞台床に敷き詰められた桧板(ひのきいた)は410枚、畳約100畳分(約190平方メートル)の広さで作られています。

この「清水の舞台」から眺める、東山の美しい山々と京都の町は、まさに絶景スポットです。

現在の「清水の舞台」は、1633年(寛永10年)に再建されたもので、再建から約400年経過しています。

この間、腐食や虫食いで損傷した柱は、傷んだ部分だけを切り取り、新しい木材を継ぎ足す「根継ぎ」という作法で修復されてきました。

しかし、柱に使われている欅の木の寿命はおよそ400年といわれているので、この「根継ぎ」での修復の限界が来るのも、そう遠い話ではありません。

そこで、【清水寺】では将来の改修工事を見据えて寺の保有林で、欅と桧の植林・育林を行っています。

京都を代表する観光地の【清水寺】の「清水の舞台」ですから、これから先、何年も、何十年も、、何百年も、、、残していきたいですね。

【清水寺】清水の舞台と2025大阪関西万博の関係

出典:大阪関西万博公式ホームページ(完成イメージ図)

ご存知でしょうか?2025年(令和7年)に開催される大阪関西万博は【清水寺】の「清水の舞台」と大きな関係があるんです。

「清水の舞台」は、「懸造り(かけづくり)」といわれる建築技術で作られています。

懸造りとは、木材を格子状に組むことで、木材同士が支え合い、衝撃を分散することで高い耐震性を保つことができるように建物を造る建築技術です。

主に、崖や高低差のある土地に建物を建てる時に用いられます。

また、清水の舞台の柱と※貫(ぬき)の接合部分は、「継ぎ手」といわれる、釘を一本も使用せずに楔(くさび)で固定する建築技術が用いられています。

※貫(ぬき)とは、柱の列を横に通して柱を安定させる用材のことです。

そして、この「継ぎ手」技法が、2025年(令和7年)開催の大阪関西万博の会場シンボルの建物「大屋根」を作る際に用いられる技法なのです。

出典:大阪関西万博公式ホームページ(完成イメージ図)

この「大屋根」が完成すれば、リング型直径約600メートル、約60000平方メートルの世界最大級の木造建築になるのです。

「大屋根」は、世界中が注目する大阪関西万博のシンボルとなるわけですから、日本の伝統構法が世界中に発信されることで、これまで以上に日本の歴史ある建築物に興味を持ってくれる人が増えると嬉しいですね。

【清水寺】3本の瀧

出典:清水寺公式ホームページ

【清水寺】には、「音羽の滝」から流れる3本の瀧があります。

この瀧は、右から

①延命長寿 ②恋愛成就 ③学業成就

の御利益があるといわれています。

どれか御利益にあやかりたい瀧を選び、一口だけ飲むと願いが叶うそうです。

ただし、二口以上飲んでしまうと御利益は減少してしまうということですので、注意してくださいね。

【清水寺】春の夜間特別拝観

出典:清水寺公式ホームページ

【清水寺】の春限定で楽しめる見どころといえば、【清水寺】春の夜間特別拝観です。

2024年(令和6年)の【清水寺】春の夜間特別拝観の開催日は、2024年3月23日(土曜日)~3月31日(日曜日)です。

開催時間は、18:00~21:00 料金は、大人400円 小人200円 障がい者本人と介助者1人無料 団体割引無し

となっています。

夜桜と光に彩られた幻想的な【清水寺】を見られるのは春の夜間特別拝観期間中だけです。

京都にお住まいの方はもちろん、この期間に京都観光へ来られる予定の方は、【清水寺】へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

【清水寺】基本情報

所在地:〒605-0862 京都市東山区清水1丁目294

地図はこちら↓

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