「生きた植物の博物館」と言われている、京都府立植物園は2024年(令和6年)の1月1日に開園100周年を迎えました。
周年記念に伴い、京都府立植物園では、2024年1月5日(金曜日)から1月8日(月曜日・祝日)に開園100周年記念イベントが開催されます。
今回は、日本最古の公立植物園で、広大な敷地を持ち、春夏秋冬の季節に応じて様々な植物を観賞することができる京都府立植物園の歴史に触れながら、100周年イベントについてご紹介させて頂きます。
京都府立植物園の魅力
長い歴史を持つ京都府立植物園は、京都に住む人々にとっては大変慣れ親しんだ場所です。
幼稚園や保育園、小学校の遠足などの目的地になることも多いので、一度は訪れたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
総面積24万平方メートルという広大な敷地の園内では、春は180種類の桜、夏には樹齢100年超えのくすのき並木、秋は1000本の木々の紅葉を楽しむことができます。
約4500種類の植物を観覧できる日本最大級の温室があるのも京都府立植物園の魅力です。
主な館内エリア
京都府立植物園の園内は22のエリアに分けられています。
主なエリアとその特色についてご紹介しましょう。
- 洋風庭園…300品種、2000株の花々を観賞できます。洋風庭園内のバラ園はでは、世界40ヵ国が加盟している「世界バラ連合」主催のバラ会議で認定されている18品種のバラのうち10品種を観賞することができます。
- あじさい園…18品種、2500株のあじさいを観賞できる、あじさい園。あじさいの見頃の時期は5月中旬から6月下旬です。
- 植物生態園…15000平方メートルの広いエリアで、自然に近い状態で園芸植物を栽培展示しています。
- ワイルドガーデン…北山門から入ってすぐの西側にあるエリア。ディスプレイガーデンに認定された美しい花壇を見ることができます。記念写真撮影の定番スポットになつています。
- はなしょうぶ園…200品種、10000株のはなしょうぶが展示されていて、初夏に見頃を迎えます。
- つばき園…かつて豊臣秀吉が愛したとされている「有楽」をはじめとした、250品種、600本のつばきを見ることができます。
- なからぎの森…自然森のエリアです、エリア内には「半木(なからぎ)神社」があり秋の紅葉スポットとしても知られています。
- 観覧温室…約4500品種、25000本もの熱帯植物を観賞できます。
- 未来くん広場…まるで森の中で読書を楽しんでいるような気分になれる、野外図書館があります。キノコの形の本棚が可愛らしくて子ども達にも人気のエリアです。
京都府立植物園の歴史
京都府立植物園が開園したのは、今から100年前の1924年(大正13年)1月1日です。
公立の植物園としては日本最古の植物園なのです。
100年という長い時間の間には、様々な出来事がありました。
ここで簡単ではありますが、京都府立植物園の歴史についてお勉強してみましょう。
京都府立植物園の歴史年表
- 1913年(大正2年) 現在の植物園の場所は、大正天皇の即位を記念して企画された「大典記念京都大博物館」の開催地となる予定でした。
- 1915年(大正4年) 博物館計画は財政難などの事情から実現が難しくなり、博物館の代替え案として植物園を作ることが決定しました。
- 1923年(大正12年)11月10日 「大典記念植物園」という名称で開園。
- 1924年(大正13年)1月1日 予想以上に来場者があり、入場制限のために、植物園入場を有料制としました。
昭和初期の葵祭開催時期には1日に7000人前後の入場者数があったという記録が残っています。
- 1946年(昭和21年) 第二次世界大戦で敗戦し、植物園は連合国軍に接収され、閉園を余儀なくされました。
- 1961年(昭和36年)4月 全ての植物園の敷地が連合国軍から返還され、12年間の閉園期間を経て再開。この日より名称を「京都府立植物園」と改名しました。
- 1992年(平成4年)3月 再開園30周年を機に始められた温室の改築工事がまり、温室完成により、ぐんぐんと来場者数が増加していくこととなりました。
- 2010年(平成22年) 年間来場者数が過去最高の770000人に到達。
2010年以降の来場者数は徐々に減少し、京都市の財源見直し案の対象施設になり、植物園の敷地の一部を取り壊し野外ステージを作ってはどうかというような話が出でいたこともあります。
個人的には歴史ある植物園ですし、幼い頃から何度も訪れた思い出深い場所なので、今後も存続してほしいと思いますね。
京都府立植物園開園100周年イベントについて
京都府立植物園では、2024年(令和6年)1月5日より、開園100周年を記念して開園記念イベントが開催されます。
お正月をテーマにした催しもありますので、連休中のお出かけにぴったりです。
京都府立植物園開園100周年記念イベントの開催日時
開催日:2024年(令和6年)1月5日(金)~1月8日(月・祝日)
開催時間:9時~17時
開催期間中は毎日先着100名に植物の種のプレゼントが予定されています。
森のカフェでは数量限定でウエルカムドリンクを頂けます。
京都府立植物園開園100周年記念オープニングイベント
2024年(令和6年)1月6日(土)9時10分~9時30分
オープニングセレモニーとしてテープカットが行われます。
また、このセレモニー終了後より、リニューアルしたラン室が初公開されます。
京都府立植物園開園100周年記念イベント主な催し
開園100周年記念イベント開催期間中は様々な催しが用意されています。
主な催しがこちら↓
- ジャンボ門松・ジャンボくす玉
- 辰年がテーマ、ドラゴンを探す植物スタンプラリー
- 開園100周年の歩み展(1月6日(土))~の開催となります。
- 正月遊びワークショップ(1月6日(土)7日(日)8日(月・祝)の3日間) どんぐりゴマ作り、竹ぼっくり・竹馬作り、オナモミ(通称くっつき虫)ダーツ、フジバカマ薫るお年玉ポチ袋作り
などなど、お子さんも楽しめる催し盛りだくさんです。
キッチンカー出店
開園100周年記念イベント開催期間中は、園内にキッチンカーが出店されます。
ベビーカステラ、子ども食堂、ベルギーワッフル、ジャマイカフード、さつまの焼肉丼、コーヒーなど、たくさんのキッチンカーが出店しますので、綺麗な植物に囲まれて美味しいものを食べる!なんとも贅沢な時間を過ごすことができそうです。
キッチンカーの詳しい出店スケジュールは京都府立植物園開園100周年特設サイトでご確認ください。
京都府立植物園の基本情報
所在地:〒606-0823 京都市左京区下鴨半木町
地図はこちら↓
開園時間:9時~17時 最終入園時間は16時
温室開園時間:10時~16時 最終入室時間は15時30分
入場料:一般200円 高校生150円 中学生以下無料
70歳以上の高齢者と障がい者(介助者含む)は証明書の提示で無料になります。
温室は別途入室料が必要です。一般200円 高校生150円
電話:075-701-0141
京都府立植物園へのアクセス
京都地下鉄烏丸線「北山駅」下車 3番出口すぐ
京都地下鉄烏丸線「北大路駅」下車 3番出口 東へ徒歩10分
京都市バス「植物園前」下車徒歩5分
京都バス「植物園前」下車徒歩5分
京都府立植物園の駐車場情報
京都府立植物園には駐車場があります。
150台分 1時間300円 上限1200円です。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は、100年もの歴史をもつ京都府立植物園についてご紹介しました。
開園100周年記念イベントは楽しそうな催しがたくさん用意されているようですので、ぜひお正月休みのお出かけに、ご家族や恋人、お友達とお出かけされてみてはいかがでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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